【院長の四方山話】当院での小児医療についての考え<その1> | 横浜の内科・外科 杉田クリニックは人と人とのつながりを大切にします

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院長の四方山話

【院長の四方山話】当院での小児医療についての考え<その1>

開院以来、小児科の「看板」を掲げているわけではないのですが、多くのお子さんが来院してくださっています。小児科については若干の思い入れがあり、お子さんたちが来院してくださるのはうれしいかぎりです。

医学生時代には、小児科医になろうと考えていた時期もありました。学生時代の小児科教授は「子供は、大人の縮小版ではない」と常々、学生への講義や学会でもおっしゃっておられました。私は結局外科医になったのですが、この言葉は今も患者さんを診療させていただく時の視点の一つです。「小児科」という診療科は、子供も診療する科ではなく「子供を診療する科」であるべきだと考えています。

東京警察病院時代には形成外科でおりましたので、先天奇形や外傷の手術で患者さんの半分はお子さんでした。お子さんの怪我のキズを縫う時には、できるだけお子さんに嫌な怖い記憶は残したくないという思いで治療を行いました。たとえ怪我がきれいに治っても、病院にたいしての恐怖が残ったのではいかがなものかとおもいつつ。でも、ほとんどのお子さんは時間をかけて麻酔をすれば、麻酔の注射も嫌がらずさせてくれますし、その後もあまり嫌がらず通院していただけました。これらの経験は先ほどの小児科教授の言葉を裏付けるもので、子供は身体的には未熟であっても精神的には「子供には子供の理屈がある」と感じさせられました。

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